こんにちは。ハワイ在住のMichiyoです。
先月に夫と日本に一時帰国した話は何度か書きました。
前半は東京、後半は大阪で滞在する間、夫は生まれて初めて雪を間近に見たり、奈良や京都に行ったりして、日本の美しさに感動していました。
夫が日本を好きなもう一つの理由は食事。いつも「どこで食べてもおいしい」と感動してくれます。
「日本にはこんなに綺麗な景色がたくさんあっておいしいものがたくさんあるのに、なんでそんなに日本人はハワイに来たがるんだ」と夫は不思議そうにしていました。
ハワイに戻る日、空港まで送ってくれた姉夫婦や母と食事しているとき、夫が「ハワイに戻りたくないなあ」と言いました。
それに対し義兄は、「俺はハワイに行ったとき、日本に戻りたくなかった。今からハワイに行けるなんていいなあ」と言いました。
その後しばらく、義兄は「ハワイがいい」、夫は「日本がいい」と言い合っていました。
休暇が終わるときに、日常に戻りたくないと思う気持ちはハワイで暮らす夫も日本で暮らす義兄も同じなんだな、と単純に私がそう考えていた時、義兄が私に聞きました。
「で、Michiyoは日本とハワイ、どっちがいいの?」
私は言葉に詰まりました。
以前にも書いたことがありますが、私は若いころから海外旅行が好きだったのに、ハワイには夫に出会った二年前まで来たことがありませんでした。
それまでの私は、ハワイというとビーチというイメージしか持っていませんでした。
海外旅行先にハワイを選ばなかったのは、泳ぎも得意ではなくサーフィンもしないのに何をすればいいのか分からないと思っていたからです。
そんな私でも暮らしてみるとハワイに流れる時間はとても心地よく、そして何より気候。特に冬は、寒がりの私にとっては最高です。
美しい海の色や切り立った山々、そして大好きな虹。何度見ても特別です。
一年以上日本を離れて、以前住んだこともある東京に滞在してみて、最初に感じたことを一言でいうと「密集」。
今回の一時帰国の一番の目的が色々な手続きを済ませることだったので、関東での手続きの拠点として選んだのが大きな駅の近くのホテルだったというのもあったと思います。
ごちゃごちゃしていて、最初は頭が痛くなりました。
でも数日が過ぎた頃には、私の気持ちに変化が出てきました。
当たり前に日本で暮らしていた頃はあまり意識しなかった、日本のすごさを実感していったのだと思います。
新しくできた建物一つとっても、とにかく洗練されていると思いました。
私は結局、義兄の質問にはっきりとは答えられませんでした。
これからも日本に暮らし続ける姉夫婦や母と、ハワイ生まれの夫の両方を前にして、どちらかとはっきり答えるのが難しかったのもあります。
でもそれだけではなくて、すごくつまらない答えですが、今の私には日本とハワイ、どちらもやっぱり必要で、答えなど出なかったのです。
一つ言えるとしたら、今の私が暮らしたい場所は、夫がいるハワイだということかもしれません。