配偶者と死別した人への配慮と信頼関係

メッセージ

こんにちは。ハワイ在住のMichiyoです。

 

 

ほかの方のブログを読んでいて、思い出したことがありました。

 

 

私は死別後長い間、前の夫が亡くなったことを周りの人たちに隠していました。

 

 

 

www.michiyo-hawaii-saikon.com

 

前の夫が亡くなってしばらく、仕事に行くことができない時期があり、その後復職してから、社員食堂で同僚とランチをとっていたときのことでした。

 

 

その日たまたまランチの時間が一緒になった5~6人でランチをとっていて、そのうち一人だけ、まだ私が前の夫を亡くしたことを知りませんでした。

 

 

その女性は、前の夫が生きていた頃、私の家に夫婦で遊びに来たこともあり、人数の多い職場の中では比較的仲の良い部類に入る関係でした。

 

 

それでも私はその女性にはしばらく言いたくありませんでした。

 

 

彼女は思ったことをすぐに口にする上、笑い声も話し声もとても大きかったからです。

 

 

素直で彼女のいいところでもあるのですが、もしも彼女が私の休職中に私が前の夫を亡くしたことを職場や社員食堂で話題にしたら、一瞬にしてみんなに知れ渡ると思ったのです。

 

 

 

そんな彼女と久しぶりにランチを一緒にとることになりました。彼女は私の前の夫にも会ったことがあったので、自然な流れで夫のことを私に聞いてきました。

 

 

できる限り人に知られたくないと思っていた当時の私は、社員食堂で前の夫が亡くなったことを話すのはとても嫌でした。でも、さすがに隠し通せる状況ではなくなってしまいました。

 

 

私は「実はね、亡くなったんだ」と彼女に言いました。

 

 

「えーーーーー!!!!!」

 

 

想像よりもさらに大きな反応、そして大きな声でした。

 

 

そして次の瞬間、彼女は泣き出し、「それは寂しいねー。かわいそうに」と大きな声のまま言い続けました。

 

 

ほかのテーブルにいる人たちも彼女の声に反応して私たちのテーブルの方をちらちらと見ているのが分かりました。

 

 

 

当時、まだまだ心の整理がついていなかった私は、彼女の涙を見て号泣してしまいました。

 

 

彼女は私に対する同情の言葉を大きな声で言い続けました。

 

 

彼女が先に席をたつと、もともと前の夫が亡くなったことを知っていた同僚が

 

 

「フォローしてあげられなくてごめんね・・・」

 

 

と謝ってきました。

 

 

彼女に言わずにいた私が悪いのに、同僚は彼女が大きな声で同情の言葉を私にかけ続けることが、逆に私を傷つけていることに気づいてくれていました。

 

 

結局私は、そういう感覚が分かる人にだけ、話していたのだと思います。

 

 

日々の何気ない会話の中で、「この人には話しても大丈夫」という人を感じとっていたのです。

 

 

そういうのを信頼関係というのかもしれないな、と思います。

 

 

 

 

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